Recruit Column

採用コラム
Career
2020.08.06

白地に描く自分の地図。

2002年にドコモグループ(現ドコモC S社)に新卒で入社をした。

直営店の運営経験を経て、ドコモ本社の代理店企画に。全国にあるドコモショップはそのほとんどを代理店が運営をしていて、数千もの店舗の統括として戦略立案と実行支援を担当した。痺れる仕事だった。自分たちが考えた戦略で、数千店舗・数万人が動く。お客様は何を求め、自社にはどんな強みがあり、競合はどう動いているのか。いくら緻密な戦略を立案しても、現場に伝わらなければ戦略は机上の空論と化す。本社と現場を行き来しながら、戦略と実行を繰り返す試行錯誤によって、脳みそと足腰を鍛えてもらった。

ドコモグループはしっかりした会社だったので、いい意味でも悪い意味でも、先が見えた。自分が5年後10年後にどんな仕事をしているのか、想像がついた。10年勤めたタイミングで、新しい場所で挑戦をしたくなった。選んだ場所がリクルートだった。住まい探しのスーモというWEBサービスが新たにスーモカウンターという店舗を運営していく。そのスケールを経営企画として担った。膨大な顧客動向のデータ、実店舗での定性情報、ありとあらゆる情報を分析し、勝ち筋を見つけていく。当然、用意された正解は無い。膨大な情報と対峙しながら、知恵を振り絞り、強い意志を持って実行をする。「お前はどうしたいの?」というリクルート特有の合言葉を、いつも自分に問いかけながら、答えなきビジネスの世界で最適解を目指す。刺激的な毎日で、気付けば店舗の数は、自分が加わった当初と比較して、40倍に成長していた。

仕事にも、会社にも不満はなかった。リクルートで装着できたスキルは自分のかけがえのない財産だし、リクルートにいつづけることで学べることもまだまだあったと思う。ただ自分の中に、もっと未知なる場所で、もっと自由に、もっと経営に近い場所で仕事をしたいという思いが生まれていた。論理的な判断ではなかったと思う。けれど、論理では説明のつかない感情が、自分を突き動かした。

次に自分が働く場所は、ベンチャー。それだけは決めていた。

大手企業や同じ業態の仕事をするなら、ドコモやリクルートを辞める意味がない。ありがたいことに複数のオファーを頂いた。その中で、なぜリッチメディアを選んだのか。

1つ目は、ミッションへの共感。会社というものは、本質的に社会の問題解決のために存在する。社会のどんな問題を解決するかという問いへの答えがミッションに現れる。「可能性を世界で最も開花させる」というミッションは、世の中をよくするために価値あることをしたい、という自分がやりたいことと重なっている。坂本さんとの面談の中で、リッチメディアが何よりもミッションを大切にしていることを感じることができた。

2つ目は、そこで働く人への共感と興味。入社前の段階で、3人の執行役とも会って話をする機会があった。新卒叩き上げの中さん、大人の管理部長安藤さん、必殺仕事人のような内村さん。3人ともに誠実で、リッチメディアをどんな会社にしていきたいか、今の会社の課題は何かを包み隠さず話してくれた。目指すものは同じ、けれどタイプは全然違う。そのバランスがとてもいいと感じた。

3つ目は、伸びしろ。リッチメディアはなんども困難に直面してきている。普通の会社なら、もしかしたら無くなってしまっていたかもしれない。それでも生き残ってきた、底力のある会社。一方で、誤解を恐れずに言えば、リッチメディアには足りないものがたくさんある。優秀で気持ちのいいメンバーにはまだまだ伸びる余地があるし、事業にも大きな可能性を秘めている。

自分にとって、リッチメディアは白地の会社。

リッチメディアで働く誰もが、自分の意思で自分がやりたい仕事をできる。白地の紙を、自分の手で地図にしていくような、そんな挑戦を始めていく。

 

西 仁史執行役員
2020年
ドコモグループ、株式会社リクルート住まいカンパニーを経て、2020年に株式会社リッチメディアに入社。シェアリング事業部美容室部門や経営企画全般を担当。